宮岡皮ふ科医院 アトピー ケミカルピーリング 美容皮膚科

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Q & A

受診について

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当院は、電話・インターネットによる予約を受け付けておりません。一般的には3~5分ペースで行える診察が、患者さんの状況によっては10~15分かかることもあります。たまたま、そういった患者さんが多い日は、予約時間になっても診察を行えないということになってしまいます。これは、医師から見ても患者さんから見ても、致し方ない遅れではありますが、「予約しても意味がない」と言うことになってしまいます。
患者さんお一人お一人に寄り添い、誠心誠意接することが当院のポリシーです。お待たせすることがあれば、大変心苦しいのですが、どうぞご容赦下さい。混雑状況等、ご不明な点はお電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。

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健康保険証、市町村から発行される医療証、現在服用されているお薬の内容が分かるもの(お薬手帳、処方箋など)、他院からの紹介状などがございましたら、ご持参ください。

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当院敷地内の他、隣接のパーキングにも駐車場がございます。こちらのホームページでもご確認できます。

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厚生労働省の規約により処方せんのみの発行はできません。必ず、診察を受けていただいた上で、発行させていただいております。

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保険証がなくても受診していただけますが、一旦全額負担でのお支払いになります。後日、保険証をご提示いただければ、それまでの治療費を清算いたします。


症状・治療について

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皮膚トラブルは、生まれたばかりの赤ちゃんから起こります。当院では赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い懇切丁寧な医療の提供を目指しております。気になる症状があればお気軽にご相談ください。


保険・費用について

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当院は、保険医療機関ですので、社会保険や国民健康保険など各種保険が使えます。ご来院の際は、健康保険証をお持ちください。自費治療を希望される方は、受付窓口でお申し出ください。

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保険の種類や年齢によって異なりますが、初診では乳児医療子供医療は無料、成人では平均3,000円台となります。尚、行われる検査や治療内容によってご負担額が増えます。また、お薬が処方される場合は、調剤薬局にてお支払い頂く薬代が必要となります。

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もちろんです。抜け毛は、男性型脱毛症から内臓疾患、外傷など原因はさまざまです。
症状に応じて治療法が異なりますので、まずはご相談ください。

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治療で大事なことは、その症状が本当に水虫であるのか調べることです。市販の水虫用塗り薬で治る場合もありますが、症状によっては、市販の薬でかぶれを起こしたり、悪化させることもあります。病院で検査をして、適切な薬で治療していただきたいです。


アトピー性皮膚炎について

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アトピー性皮膚炎とは、アレルギー性疾患の1つであり、湿疹を長期間にわたって繰り返す、慢性の皮膚病です。日本人の約10人に1人は持っている(有病)という統計もあり、全国を見渡すと非常に多くの患者さんがいらっしゃいます。直接肌と肌が触れることで他人にうつったりすることはありません。なお、小さい頃のスキンケアをしっかり行うことで、ある程度発症を予防できるという報告があります。

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年令によって皮膚の症状が変わっていくのが、特徴です。乳児期には自分の手で掻くことができないので、頭、顔、首といった汗・皮脂の分泌が多い部位にじくじく、ぷつぷつした湿疹が良く起こり、乳児湿疹と区別がつきにくいです。そのため、1歳くらいまではアトピー性皮膚炎と決めつけずに慎重に症状の変化を見ていくべきという意見もあります。幼児期になると肘の内側、膝の裏などがガサガサしやすくなってきます。

思春期以降は肌質が正常に戻り徐々に治ってくる人が多いです。しかし、顔や首に湿疹が残り、成人以降に持ち越す場合もあります。小児期に発症することが圧倒的に多いのですが、中には成人になって初めて発症するという方もいらっしゃいます。発症後は慢性に経過しますが、多くの方はぬり薬や飲み薬をうまく使うことにより落ち着いた状態を保つことができるようになります。
難治性のアトピー性皮膚炎の患者様には新規薬剤(JAK阻害剤の外用・内服)、生物学的製剤等の使用が非常に効果を上げています。

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診断の柱は3つあり
①かゆみ
②分布:湿疹が左右対称性(つまり右だけ・左だけに出るということはあまりないです。)
③持続期間:乳児では2ヵ月以上、それ以降は6ヵ月以上繰り返す
これら上記の3つすべてに当てはまる場合、アトピー性皮膚炎と診断します。

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アトピー性皮膚炎患者さんの皮膚は、皮膚の最外層である角(質)層の、バリア機能(外からの刺激や異物をはね返すしくみ)が障害されていると言われています。その結果、汗や乾燥に対して非常に弱く、外からの刺激や細菌などの侵入を受けやすい状態になっています。原因はまだ完全には解明されておりませんが、皮膚の水分を保つために重要なセラミドやフィラグリンという物質が足りないことがわかっています。このような皮膚は外から入ってきた異物に対するアレルギー反応を起こしやすくなっています。

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乳児期では、食物アレルギーが関係しているケースもあります。ただし、安易な除去を行うと成長・発育障害をきたす可能性があるので危険です。食物の制限が必要なアトピー性皮膚炎の患者さんはごく一部です。まずは適切な外用治療を行い、それでも改善が認められない場合に限り、詳細な問診・適切な検査(採血やプリックテスト)を行い、明らかな悪化因子であると判断された場合のみ慎重に除去を行っていきます。

乳児以降では、ハウスダストやダニ、花粉、ペットの毛など環境中の抗原に対するアレルギーが関わってきます。悪化因子の精査のため、必要に応じて検査を行うこともあります。


湿疹(しっしん)とは?
皮膚トラブルのなかで最もよくみられ、湿疹も日常会話の中でも時々耳にする言葉です。皮膚科では、〇〇皮膚炎という呼び名が使われることもありますが、ここでいう皮膚炎と湿疹は同じ意味です。
湿疹の(紅斑:こうはん)は、いずれも強いかゆみを持つのが特徴です。盛り上がったプツプツした斑(丘疹:きゅうしん)、さらにひどくなると小さい水ぶくれ(小水疱:しょうすいほう)あるいはうみをもった水ぶくれ(膿疱:のうほう)に変化していきます。炎症がピークを越えると、やがてじくじくとした面(湿潤:しつじゅん)が徐々にかさぶたになり(結痂:けっか)、皮が薄くなりめくれて落ちていきます。一回きりの反応であれば、きれいな皮膚に戻るのですが、これを何度も繰り返してしまうと、ゴワゴワと分厚くなった皮膚、あるいは褐色の変化といった慢性湿疹の症状に変化していきます。
つまり、「湿疹とはどんな症状のことを指すのでしょう?」と聞かれたら、症状のどれでも、時期によって生じる可能性がある、ということになります。 湿疹の原因には外的因子と内的因子があり、これらが絡み合って起きます。外的因子とは花粉・ダニ・ハウスダスト・細菌・真菌・薬剤・化学物質などがあり、また直接皮膚をこする行為や掻く行為も外的因子に当てはまります。
内的因子とは、個人の皮膚の健康状態(乾燥しているか、汗をかいているか、皮脂の分泌はどうか、など)・皮膚のバリア機能の強さ・アトピー素因などが挙げられます。なお、これらの原因のうち、はっきりとしたものは次のような別の病名がつけられています。
アトピー性皮膚炎・うっ滞性皮膚炎・皮脂欠乏性湿疹・汗疱・接触皮膚炎・脂漏性皮膚炎・貨幣状湿疹・自家感作性皮膚炎など

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主にステロイド外用薬を使います。


じんま疹とは?
膨疹(ぼうしん)とよばれる特徴的な症状が突然全身のあちこちに出てきます。湿疹とは区別される独特な皮膚症状です。蚊に刺された時のようなとか、ミミズ腫れのような、あるいは地図状に盛り上がってきたと表現されることが多いです。
強いかゆみを伴い、数十分~数時間であとかたもなく消えたり、場所が移動することが特徴です。
原因がはっきりしていて再現性があるものと、原因がはっきりしないもの(特発性:とくはつせい)に分けられますが、後者の特発性じんま疹が大部分を占めます。通常、特発性じんま疹の場合に検査は必要ありませんが、どういった原因で起きているかを特定するため、血液検査をおすすめいたします。(※但し、原因が特定できない場合もあります。)

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抗アレルギー薬を服薬することで治療します。眠気の副作用に注意をする必要がありますが、最近では眠気が出にくい薬も使用できますので、安全に治療することが可能です。特定の原因が推測される場合はその原因から遠ざかることも考えます。通常は1週間程度でおさまりますが、場合によっては長引くことがあり、6週間以上症状が続くものは慢性蕁麻疹とよばれており、長い期間飲み薬が必要となることもあります。治りにくい場合は薬を増量したり、複数の薬剤を組み合わせることもあります。


接触皮膚炎(かぶれ)とは?
湿疹の一種です。湿布・薬剤・草木など、外からの刺激によって湿疹が生じるものを指します。化粧品が疑われる時はお持ちの化粧品を全て持って来て頂きパッチテストを行います。

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治療はステロイド外用薬です。しかし接触皮膚炎において最も重要なのは、湿布かぶれの場合は湿布をやめるなど、接触の原因になった物質を排除することです。


脂漏性皮膚炎
湿疹の一種です。30~40代の特に男性に多く、頭にフケが頭皮にこびりついたり、眉間・鼻筋~鼻の両サイド、頬、あごなどに赤みや細かい皮が付着することがあります。これらは脂漏部という、皮脂の分泌がさかんな部位で、他の湿疹に比べ、かゆみがあまりないことが多いです。

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基本的にはステロイドの外用や抗真菌剤を使います。短期間で改善がみられますが、再発する恐れがあります。ステロイドの外用の注意点は、脂漏性皮膚炎の症状の出やすい顔面や首は皮膚が薄い部位であり、長期使用に対するステロイド外用の副作用を考慮して、弱めのステロイドを選択する必要があります。最近はマラセチアの関与も考慮して、カビに効く抗真菌外用剤もよく使用されます。また、皮脂を減少させる効果が期待されるビタミンB2やB6を内服する場合もあります。基本的な薬物療法は以上ですが、もう一つ大切なのは、日常生活の見直しです。脂漏性皮膚炎は、生活習慣の改善で、かなり予防できる疾患なのです。まず適切な洗顔(朝晩の1日2回)、洗髪(毎日)によって脂漏部位の清潔に保つことが発症の予防や症状の改善につながります。また、食生活にも注意し、過労、睡眠不足、ストレスなども増悪因子となるので、規則正しい生活を心掛けるよう努力することも大切です。


みずむし
みずむしは、正式には皮膚糸状菌という真菌(≒カビ)の一種である白癬菌感染によって発症する病気です。中でも足底や足指の間は最も頻度が高い部位です。
付着する原因は、すでに白癬菌を持っている人との接触感染、特に日常環境の物などを介して間接的に接触して自分の皮膚に付着するケースが最も多いと思われます。ただ、白癬菌は付着しただけではまだ感染したとは言えず、その部位で増殖する必要があり、そのためには増殖する条件が整うことが必要です。
みずむしは必ず皮膚表面に何かしらの症状があります。頻度の多い症状として、足指の間に発赤や小さい水ぶくれ、皮がめくれる、白っぽくてしめったような皮膚になる、痛い、かゆくなるなどがあります。一方で、かかとが硬く厚くなり、かさかさになるだけで、かゆみがない場合もあります。他には、爪が一部白く濁ったようになり、爪が厚くなったり、爪の強度がなくなり、爪を切るとぼろぼろと粉状にくずれてきたりします。
見た目だけでは診断は不可能で、必ず皮膚の一部を顕微鏡で調べて、白癬菌を証明する必要があります。そのためにも、自分で判断せずに皮膚科を受診していただきたいです。

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白癬菌を殺す抗真菌外用剤を塗布することです。適切に行えばこれだけでほとんどが根治可能です。回数については最近の外用剤は入浴後に1日1回のタイプが多いです。かかとなどの角質で白癬菌が増殖したみずむしの場合は、外用のみでは角質が厚く病変まで薬剤が行き届かないこともあり、角質を軟化させる外用剤と併用したり、白癬菌を殺す飲み薬が必要な場合もあります。白癬菌をゼロにすることで根治は可能と考えられますが、白癬菌は日常ありふれた菌であり、付着すると再発する可能性は常にあります。
ご注意いただきたい点は、ご自身でみずむしと勝手に判断してしまい、市販のみずむしの外用剤を使用してしまうことです。市販の外用剤の効果が悪く、ますます悪化してしまったり、みずむしではあるが市販の外用剤がある程度効いていて、検出できない可能性もあります。しばらく市販の外用剤を止めていただいて、後日もう一度来ていただくといったようなことになりかねません。また、皮膚症状がきれいになってから3ヶ月以上塗り続けないとみずむしは根治しません。自己判断はせずに皮膚科を受診していただきたいです。


乾癬
厚いかさかさした銀白色の皮をともなった赤い斑が全身に散在する“炎症性角化症”といわれる皮膚疾患の代表で、関節症性乾癬、膿疱性乾癬に分類されます。
症状には幅があり、外用剤で十分コントロールできる軽症例から、全身が赤くなってかさかさした皮が付着する重症例まで様々です。皮膚の表面では、常に角化細胞が基底層という最も深い層から発生して、徐々に上にあがってきて最終的に角層という最も皮膚の表面の層で脱落するということを繰り返しています。これを“皮膚のターンオーバー”と言い、これには通常28〜45日かかりますが、乾癬では4〜7日と、ものすごくターンオーバーが短縮しています。
病因としては、遺伝的な要因やTh1やTh17が関連した免疫学的な要因や外的な環境因子が絡み合って発症すると考えられています。

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根本的治療は困難であり、症状をおさえてコントロールしていくことになります。
かさかさした紅斑にはステロイドやビタミンD3の外用薬が効果があり、単独または混合剤を用います。ある程度の症状までは外用のみで改善しますが、それ以上の治療が必要と判断した場合は、オテズラ内服、シクロスポリン内服、生物的活性製剤内服・注射、光線療法などを行います。


いぼ
いぼは、ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスの表皮または粘膜の基底細胞への感染が原因です。世間では皮ふ表面の小粒包物をいぼと言いますが、本当はこのヒト乳頭腫ウイルスによるものを指し、医学用語では尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と言います。
ウイルスは微小な外傷などから侵入し、この細胞に感染することで、角化細胞の分化とともに、自らも複製されて増殖していきます。一般的には、外傷を受けやすい手指、手背、足底、足背、顔などに多くみられ、増大するとともに表面がブツブツとして盛り上がり、数mmから数cmに至ることもあります。通常かゆみや痛みはありません。足底でみられるいぼは、一見“たこ”や“うおのめ”と似ていますが、点状の出血点が黒点として表面にみられることがよくあります。表面を削るとよく出血することも特徴です。また、硬くなると歩くときに痛みを生じることもあります。

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治療法として選択肢はいくつかありますが、どれもメリットとデメリットがあります。 皮膚科を受診した際によく行われる治療は、液体窒素による凍結療法です。いぼを直接凍結させる治療で、これは急激な凍結により細胞内に氷晶を形成し、感染している細胞ごと破壊するという方法です。いぼの大きさにもよりますが、1回では全部は破壊できず、また増殖してくるため何回か処置が必要なことがほとんどです。また、この処置は強い痛みを伴うことが難点ですが、他の治療法と比べて有効性は高いので、まずは試みるべきだと思います。
内服療法としてはハト麦から生成される漢方薬のヨクイニンが一般的に使われます。


ヘルペス
単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症で、ヘルペス疹といわれるまわりに発赤を伴うドーム状の小さい水ぶくれが集まった皮疹を形成し、ピリピリとした痛みを伴うことが特徴です。 主に体の中にもともと潜んでいるウイルスの再活性化により症状が出現します。病変部を直接触れることにより他の人にうつしてしまうことがあります。
単純ヘルペスウイルスにはⅠ型とⅡ型がありますが、成人でよく見られるのはⅠ型の再活性化より口唇周囲に発症する口唇ヘルペスといわれるものです。また、アトピー性皮膚炎の人によく見られる小水疱が広範囲に多発するカポジ水痘様発疹症もⅠ型によるものです。Ⅱ型は性器ヘルペスとして発症することが多く、外陰部に再発を繰り返します。

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単純ヘルペスの場合はヘルペスウイルスの特効薬である抗ウイルス薬の内服、または外用を行います。
そのうち治るのでは?と放置している間に他の人にうつしてしまったり、体力が落ちて免疫力が下がった時に何度も再発してしまうことがあります。また、かなり症状がひどくなってから治療を始めても、治るまでに時間がかかってしまいます。まずは皮膚科で受診し、本当にヘルペスかどうか診断を行った上で、早期から治療をすることが大切です。


帯状疱疹
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染症で、主に体の片側に、ピリピリとした痛みから耐えがたい激痛を伴うことが特徴です。
帯状疱疹の原因である水痘帯状疱疹ウイルスは小児期の水痘(水ぼうそう)と同じ原因ウイルスですが、再活性により2度目は帯状疱疹を発症します。強い痛みを伴うことも多く、後遺症として“帯状疱疹後神経痛”といわれる痛みが残存することもあるため、早期の治療が望まれます。特に顔面に発症した場合、顔面麻痺、角膜炎、失明になることがあり、注意が必要です。

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抗ウイルス薬の内服が必須です。その他、発疹に対する外用薬や、痛みに対して鎮痛剤の内服を行います。急性期の痛みが帯状疱疹後神経痛に移行しないように、定期的に診察いたします。もし、神経痛に移行する兆候がある場合は、神経痛に対する内服薬を処方することもあります。


陥入爪(まきづめ)
まきづめは爪の側縁が過度に湾曲しており、前方からみるとアーチ形になった爪のことです。
彎曲爪ともいいます。まきづめを放置すると爪の側縁が皮膚に食い込み、このために爪の側縁の皮膚が腫脹発赤して、強い痛みを伴います。程度が強いと爪囲炎など二次感染をきたしたり、爪の側縁に反応性の肉芽形成を伴います。この状態を“陥入爪”といいます。原因としては靴による圧迫や、爪の切り方の問題、歩き方や重心のかけ方など、日常生活の習慣から生じることが多いと考えられます。痛いために食い込んでいる部分を切ってしまい、さらに側縁が食い込んでいくという悪循環になり、炎症を繰り返すことも多い疾患です。

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治療としては、炎症を治めるため、くい込んでいる部分の爪を外し、痛みをとります。まずは爪の切り方を指導し、できるだけ側縁を切らずに伸ばしていただきます。二次感染がある場合には抗生物質の内服や外用で治療していきます。それと並行して、軽症の場合は、テープで爪の側縁に接する部分の皮膚を腹側に引っ張る方法 (テーピング法)、中等度の場合はガーゼや綿球をくい込んでいる爪とその下の皮膚の間に挟み込む方法(コットンパッキング)や、点滴チューブに切れ目を入れて同様にくい込んでいる爪とその下の皮膚の間に挟み込む方法(ガター法)などを行います。
また、爪の彎曲が強い場合は、保険外治療になりますが爪の湾曲を矯正する方法(ワイヤー矯正)を行います。なかなか改善せず、何度も炎症を繰り返したり、爪の食い込みがとても強い場合は、日帰り手術(フェノール法)根治させる方法を行います。
しかしながら当院では行っていません。


ニキビ
ニキビは多くの人が悩まされるものですが、たかがニキビされどニキビです。再発も多く、治癒した後も、ニキビ跡で悩まされる人が非常に多いため、継続的な治療が必要です。脂腺の発達した部位である顔や前胸部、背部などにできる毛穴に一致した炎症性の皮膚疾患です。
症状としては、プツプツした盛り上がり、白い膿だまりや、痛みを伴う赤く硬い盛り上がりなど多様です。基本的に、治りにくく、再発も多い疾患です。原因としては毛穴のつまり、皮脂腺の亢進、毛穴の常在菌であるアクネ桿菌による感染・炎症・内臓疾患・甲状腺機能上昇、膠原病等に加え、遺伝性因子、ストレス、年齢、食事、化粧品などの外的要因が絡まって発症します。

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日常生活の改善(睡眠、食事、正しい洗顔など)とともに、薬での治療を行います。当院ではステロイド薬の外用治療、液体窒素療法を行っておりますが、症状に応じて、体質改善をねらったビタミン剤や漢方の内服、中等~重症例では抗生物質の内服を行います。抗生剤にもさまざまな種類がありますので、診断をした上で処方します。ニキビは症状が長く続きやすく、再発も多いため、継続的な治療が必要となります。

当院では自費診療でありますが
ケミカルピーリングを完全予約制で行っています。

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